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書評―人生で大切なこと

人生で大切なこと人生で大切なこと
(2008/10/23)
松下 幸之助PHP総合研究所

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週末に、すばらしい本を購入しました。

この本は、約60ページと薄い本ですが、内容は非常に貴重なものとなっています。

なんと、経営の神様・松下幸之助の肉声が入ったCDが付属して、たったの1,000円で購入できるのです。

含蓄のある、深い話が10話収録されていて、それをCDで肉声で聴くことができるんですから、これはもうお買い得というしかないでしょう。

冒頭の「人生も経営である」という話は非常に共感できます。

私自身、いままで松下氏は尊敬していたものの、まともに著書を読んだことはありませんでした。

しかし、自分が自分自身の人生の経営者であると考えて、生きていたので、冒頭のこの話を読んだときに、非常に感動しました。

ほんとうに、人生って経営と同じだな、ということは常日頃から考えていて、それを、あの経営の神様といわれる松下先生も同じことを言われていたとは、と思うと感動してしまったのです。


松下氏は、小学校しか出ておらず、学歴はありませんが、多くの人に神様と言われるほど尊敬をされています。

その理由は、実際に肉声で聞いてみれば良く分かると思います。


むずかしい言葉は一切使っていませんが、出てくる言葉はすべて、ご自身の実体験に基づく、魂のこもった言葉です。まさにこの本は、松下氏の珠玉の叡智の結晶と言えると思います。

?人生も経営である

?仕事に期するものをもつ

?実質なきものはつぶれる

?千の悩みも

?苦労が希望に変わる

?聞き上手と話し上手

?ことごとくわが師たらざるものはなし

?感謝の心をもって

?全力を尽くしたあとに

?平易に見る

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書評―本田式サバイバル・キャリア術

本田式サバイバル・キャリア術本田式サバイバル・キャリア術
(2009/03/18)
本田直之

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本書は、レバレッジシリーズで有名な本田直之氏の最新刊です。

この本は、変化と競争の激しい現代社会で生き抜いていく、サバイバルしていくための非常に有益な書だと思います。

冒頭で、氏は、「私は不況が好き」「ピンチこそチャンス」といわれています。

それは、自身の実体験から、切羽詰った体験、逆境のときに、一番自分が成長したし、スキルが磨かれたからだと言われています。

人間誰しも、辛いこと、苦しいことはいやなもので、できれば避けたいのが人情ですが、やはり人間、強くなる為には、いつまでもぬるま湯に使っていてはだめだと思います。

本田氏は、そうした逆境こそ、成長する機会と捉え、まさに今のような乱気流の時代こそチャンスの時代であると言われます。

また、氏は経営学者・ピーター・F・ドラッカー氏の書をかなり読まれているようです。

ドラッカー氏は私も大変尊敬する人物の一人ですが、著書のなかで、これからはパラレルキャリアを持つことが重要だと言われています。

本田氏は、その考え方に影響を受けているようで、同書の中で「マルチキャリア」として具体的に展開しています。

マルチキャリアというのは、副業したり、起業することと同義ではなく、また必ずしも即収入に結びつくものではないといいます。

たとえば、会社員として働きながら、趣味で何らかの分野の勉強をし続ける。それを書き溜めていっていずれ本として出版する。

これもりっぱなマルチキャリアだと言います。

マルチキャリアを持つと、コーポレートキャリアとしての会社員としての仕事も余裕が持て、相乗効果を得られると言います。

つまり、会社に依存する働き方ではなく、スキル提供型になり、万が一辞めざるを得ない状況になれば、もう一方のキャリアを中心に据える。

そうした複線型の発想は、現代の予測困難な時代においては、非常に有効な考え方ではないでしょうか。

私はドラッカー氏の著書を以前から読んでいたため、本田氏のこの発想はとくに新鮮には感じませんが、しかし大事なのは、実践です。

ドラッカーといった偉大な思想をただ読んでおしまい、というのでは真に自分の智慧にはなっていません。
それを自分のライフスタイルに落とし込んでこそ、初めて智慧となったと言えると思います。

今も、派遣切りで職を失う人が多くいるようですし、気の毒な人も多いと思います。

しかし、自業自得の側面もあると思います。私自身、派遣で働いていたこともありますが、いつ打ち切られてもいいように貯金はしていましたから、貯金を切り崩して生活をしていたことはありますが、路頭に迷うといった最悪の事態は避けることができました。

派遣という労働形態自体、はじめから不安定・不確実な要素が多いことははじめから分かっている以上、貯金をするなり副業をするなり何らかの対策を講じておくべきでしょう。

私も派遣という雇用形態に賛成ではありません。法改正が必要とも思っています。

しかし、結局は、自分の身は自分で守るしかないと思います。

要は、外部要因思考か内部要因思考かの違いだと思います。

外部要因思考とは、問題の原因をつねに自分ではなく他に求める考え方で、内部要因思考とは、その反対で常に自分の内に問題の原因を求める考え方です。

辛いとき、責任を他に転嫁するのは人情ではありますが、長期的視野に立てば、それでは何も問題は解決しないし、自分が幸せになることもないでしょう。

つねに自分のできることはなにかないかを探り、小さなことでも、できることを実践していけば、その蓄積によって道が開けてくることもあると思いますし、結果的に自分の幸福につながっていくと思います。


混迷の時代において、とくに何をやったらいいかわからない、どうキャリアを築いていいかわからないという人に、本書をおすすめします。








書評―「外資系トップの仕事力」

外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
(2006/09/08)
ISSコンサルティング

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久々の更新になります。

本書を読んだのは、先月だったと記憶しています。

以前から気になっていたので、アマゾンで中古購入しました。

読後の率直な感想は、「買ってよかった」です。

内容は、日本コカコーラ、日本オラクル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、GE、ルイ・ヴィトンといった名だたる外資系企業のトップへのインタビューです。

僕自身、いずれグローバル企業への転職を希望しているので、本書はそのときのための準備として購入しました。

しかし、自分のキャリアについて高い目標やヴィジョンを持っている人ならば、本書は非常におすすめできると思います。

登場する方々は、MBAホルダー、ハーバード大卒、弁護士有資格者など、個性は多種多様ですが、いずれも超エリートといってよい人たちばかりです。

ただ、すべての人に共通していることは、

非常に仕事へのモチベーションが強く
高い理想を持ち、
人一倍の努力をしている

ということです。

現在、優良企業のトップで活躍されている方々は、必ず人一倍の努力をし、困難を乗り越えてきているということがよくわかります。

ぼくが言いたいのは、「自分がそうした優れた人物になりたいならば、そうした優秀な人に対して決して嫉妬せず、認めることが大事である」ということです。

世間の人は、とかく地位の高い人のあら捜しをし、批判をし、足を引っ張ることばかり考えている人が多すぎると思います。

最近の政治に対してのマスコミの報道もそうです。

現首相の麻生さんに対しても、やれ「漢字の読み間違いが多い」だのなんだの、とあら捜しばかりをし、肝心の政策の実行力については正しく評価をしていない。
漢字力はたしかに大事だが、もっと大局的に評価すべきでしょう。

私自身は、定額給付金のバラマキ的政策については評価できませんが、麻生さんは外交などでけっこう頑張っていると思います。

話が政治の方に逸れてしまったので本書について戻します。

言いたいことは、「自分の理想像を、素直に受け入れ、尊敬し、それに近づいていこうという精神的態度が大事である」ということです。

人間の心は表面意識と潜在意識で成り立っていて、表面ではいくら取り繕うことができても、実際の行動は潜在意識に基づいてなされていきます。

したがって、まず潜在意識で理想像に対して嫉妬の思いをもっていると、表面的にはいくら努力していても、理想とは逆の方向にいってしまいますよ、ということです。


本書では、MBA(経営学修士)ホルダーが多く登場します。

MBAについては、賛否両論ありますが、私自身は、やはり経営を体系的に学ぶ上では非常に良い経験になると思います。

要は、その資格を実際の経営にいかに生かすかであって、知識を持っていること自体は良いことだと思います。

また、複数の方が、「外資系企業」という言い方は日本以外ではしない、と言っています。

「外資系」という言い方は、日本対外国という考え方が前提にあるのであって、国際社会ではグローバル企業という言い方が主流だと言います。

そうした広い視野に立って仕事をしていくことが、これからの時代に必要なマインドではないでしょうか。




5分で理解するドラッカーのマネジメント論

以前ご紹介した、マネジメントの第一人者と言われるP.F.ドラッカー氏について、youtubeで動画を見つけました。短いですが、ドラッカー氏のマネジメント論の基本を理解する上で参考になると思います。

フレデリック・テイラー?

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
P・F. ドラッカー (2000/07)
ダイヤモンド社
この商品の詳細を見る

いつもお読みくださってどうもありがとうございます。

前回に続いて、「プロフェッショナルの条件」から、フレデリック・テイラーについて書いてみたいと思います。

「1930年までに、テイラーの科学的管理法は、労働組合と知識人の強い抵抗にもかかわらず、あらゆる先進国に行き渡った。その結果、マルクスのプロレタリアはブルジョアになった。資本家ではなく、製造業のブルーカラー労働者いわゆるプロレタリアが、資本主義と産業革命の受益者となった。
マルクスが1900年までに革命が起こると予言した先進諸国において、マルクス主義が完全に失敗した原因はここにあった。また、1918年以降、第一次大戦によって困窮、飢餓、失業に見舞われた中央諸国において、革命が起こらなかった理由もここにあった。レーニン、スターリン、そして事実上あらゆるマルクス主義者の確信と期待に反し、大恐慌が共産革命をもたらさなかった理由もここにあった。マルクスのプロレタリアは、富裕にはなっていないにせよ、すでに中流になっていた。彼らは生産性の高い存在になっていた。」

マルクス主義は、資本家が労働者(プロレタリア)から搾取するという構図を前提に、共産革命を必要とするイデオロギーでしたが、テイラーが知識を仕事に適用したことによって、労働者が中流階級になってしまい、そうした前提が崩れてしまい、革命の必要性が無くなってしまった、という訳です。

テイラーのこうした功績は、非常に大きいと思います。
ドラッカー氏は同書でこう表現しています。
ダーウィン、マルクス、フロイトといえば、近代社会をつくった人間としてよく引き合いに出される三人組である。だが公正さというものがあるならば、マルクスの代わりにテイラーを入れるべきである。」と。

私としては、テイラー、フロイトを入れることは賛成ですが、ダーウィンを入れることには賛成できません。唯物論を前提とした「進化論」は、真実ではないと考えているからです。ですが、それは話が脱線するので、話を戻します。

ドラッカー氏は、さらに続けます。
「とはいえ、テイラーが正当な評価を受けていないことは、ささいな問題にすぎない。深刻な問題は、この100年間における生産性の爆発的な向上をもたらし、先進国経済を生み出したものが仕事への知識の適用だったという事実を、ほとんどの者が認識していないところにある。
技術者は機械のおかげだと言い、経済学者は設備投資のおかげだと言う。だがそれらはいずれも、資本主義の時代の最初の100年間、すなわち1880年以前においても、それ以降今日に至ると同じように豊富に存在していた。技術者や資本に関しては、最初の100年も、次の100年もほとんど変わっていない。
ところが、最初の100年間、労働者の生産性はまったく増大しなかった。その結果、労働者の実質所得はほとんど増加せず、労働時間もほとんど減少しなかった。あとの100年間を決定的に違うものとしたのは、知識の仕事への適用だったとしか説明できない。」

こうして多くの労働者は、プロレタリアートではなくなり、富裕とは言えなくとも以前よりずっと豊かな生活を送ることができるようになった訳です。

しかし、現代の人々の中で、そもそもテイラーの名前を聞いたことのある人が、どれくらいいるでしょうか?
むしろ、マルクスの方が、ずっと有名な人物です。
真に社会の発展に貢献した人が、正当に評価されず、逆に間違った思想を広めた人物が評価を受けている・・・。

これは、多くの人間は物事の本質を見る目すなわち洞察力を持っていないことの証明であると思います。

マルクス主義失敗の根本原因が、知識を仕事に適用したテイラーの功績であったことを見抜いた、ピーター・フェルディナンド・ドラッカーという方は、本当に偉大な人物であると思います。

また、時代の既成概念と戦い、迫害を受けながらも、生産性の向上に貢献し、そして正当な評価を受けずにこの世を去ったフレデリック・テイラーという人物に、私は、心からその業績を称えたいと思います。

真実の目で見ることは、容易なことではありませんが、自己保身の思い、「自分さえ良ければいい」という考え方を捨て、「より多くの人々のお役に立ちたい」という思いを持って生きていれば、物事の本質を見抜くことは可能であると思います。

このブログでは今後とも、世間の常識、時代の常識にとらわれず、真実と信じるものを追求し、また真に偉大であると思われる人物に光を当てていきたいと考えています。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

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